Fake!!(フェイク)~漆黒の魔導師と呪われた乙女の物語~
「待て、化け物!その穢れた槍を収めよ!」
二人の背後から凛とした声が響き、空間から生じた稲妻がスルトの槍を弾き飛ばした。
(レオルド…どうしてここへ…。)
不意をつかれ、僅かに隙を見せたスルトの脇をすり抜け、レオルドはエドガーに駆け寄り、彼女を抱き起こした。
『ほう…。これは珍しい。我が末裔がこんな所へ…お前達子孫は我の御霊とこの神殿を守るのが務め。狼藉を働くのはお門違いであろう?』
「だまれ!俺はもうこんないかれた始祖様にも…馬鹿げた仕来りにもウンザリなんだよ。今日はお前に引導を渡しに来たのさ!」
『引導を渡すだと?我を滅するというのか?愚かだな…。』
「ふん、何とでもほざけ!俺は必ずお前を倒す!」
レオルドのサークレットの魔鉱石が、彼の感情の高ぶりに呼応し、光を帯び輝きだした。
「…レ…レオルド…。」
「…エドガー、俺の為にお前達を巻き込んじまってすまなかったな…全てのいきさつはこの戦いが終わってから話す…。」
「…。」
「すまないが…迷惑ついでに、最後に一つ頼みがある。その氷の剣に奴を封印する。その為にはお前の怪力と優れた剣の腕が必要なんだ…。」
「僕の力がレオルドの役に立つんだね。分かった、頑張るよ!」
二人の背後から凛とした声が響き、空間から生じた稲妻がスルトの槍を弾き飛ばした。
(レオルド…どうしてここへ…。)
不意をつかれ、僅かに隙を見せたスルトの脇をすり抜け、レオルドはエドガーに駆け寄り、彼女を抱き起こした。
『ほう…。これは珍しい。我が末裔がこんな所へ…お前達子孫は我の御霊とこの神殿を守るのが務め。狼藉を働くのはお門違いであろう?』
「だまれ!俺はもうこんないかれた始祖様にも…馬鹿げた仕来りにもウンザリなんだよ。今日はお前に引導を渡しに来たのさ!」
『引導を渡すだと?我を滅するというのか?愚かだな…。』
「ふん、何とでもほざけ!俺は必ずお前を倒す!」
レオルドのサークレットの魔鉱石が、彼の感情の高ぶりに呼応し、光を帯び輝きだした。
「…レ…レオルド…。」
「…エドガー、俺の為にお前達を巻き込んじまってすまなかったな…全てのいきさつはこの戦いが終わってから話す…。」
「…。」
「すまないが…迷惑ついでに、最後に一つ頼みがある。その氷の剣に奴を封印する。その為にはお前の怪力と優れた剣の腕が必要なんだ…。」
「僕の力がレオルドの役に立つんだね。分かった、頑張るよ!」