Fake!!(フェイク)~漆黒の魔導師と呪われた乙女の物語~
【The Bloody Heart】
「雷精アレキサンドラ、我に力を貸せ!」
レオルドが雷精召喚の呪文を詠唱した。
空間を横一文字に引き裂く閃光と共に、雷光を蓄えた雪豹のような姿の雷精が現れた。
雷精は雄々しく吼えると、スルトに向かって稲妻を放った。
バリバリッ
ドォォォォン
眩しい閃光と衝撃波がスルトの身体を包む。
「雷精王の雷撃だ、さすがの奴も無傷なはずがない…。」
レオルドは舞い上がる土埃の向こうを透かし見た。
「…レオルド、あれ…。」
エドガーがムクムクと盛り上がる瓦礫の山を指差した。
ズ…ズズズッ…
崩れ落ちた彫像の下からスルトがのっそりと姿を現した。
彼の額にパックリと開いた傷口から黒い血が滴っているものの、受けたダメージは僅かだった。
『はっはっはっ、こんな子供だましの魔術で我を倒せると思ったか!しかもこやつは以前我に服従せし者…。』
そう言うや否や、スルトは呪文を唱えた。
それに応えて、雷精はユサユサと身体を揺すった。
すると、その身体から幾多の光の針が放たれ、レオルド達を襲った。
レオルドが雷精召喚の呪文を詠唱した。
空間を横一文字に引き裂く閃光と共に、雷光を蓄えた雪豹のような姿の雷精が現れた。
雷精は雄々しく吼えると、スルトに向かって稲妻を放った。
バリバリッ
ドォォォォン
眩しい閃光と衝撃波がスルトの身体を包む。
「雷精王の雷撃だ、さすがの奴も無傷なはずがない…。」
レオルドは舞い上がる土埃の向こうを透かし見た。
「…レオルド、あれ…。」
エドガーがムクムクと盛り上がる瓦礫の山を指差した。
ズ…ズズズッ…
崩れ落ちた彫像の下からスルトがのっそりと姿を現した。
彼の額にパックリと開いた傷口から黒い血が滴っているものの、受けたダメージは僅かだった。
『はっはっはっ、こんな子供だましの魔術で我を倒せると思ったか!しかもこやつは以前我に服従せし者…。』
そう言うや否や、スルトは呪文を唱えた。
それに応えて、雷精はユサユサと身体を揺すった。
すると、その身体から幾多の光の針が放たれ、レオルド達を襲った。