Fake!!(フェイク)~漆黒の魔導師と呪われた乙女の物語~
(このクソガキ!帰ったら絶対泣かしてやる!)
俺は心の中でエドガーを呪いながら、チョコレートを掴むと奴に叩きつけた。
「痛っ、やったな!馬鹿魔道士!」
奴は洋服に付いたカカオの粉を叩き落とすと、俺の攻撃に反撃できる何かを探す為、ソファの周りを這い回った。
「あれ?何だろう…これ…。」
エドガーは、ソファの下からズルズルと何かを引っぱり出した。
それは、ガーターストッキングだった。
(あのエロ国王、相変わらず執務室に女を引っ張り込んでいるのか…困った奴だな…。)
俺は眉間に皺を寄せると、エドガーが摘み上げたソイツを奪い取ろうと手を伸ばした。
「おい、お前達!待っていろとは言ったが、仕事の邪魔をしろとは言ってないぞ。こら!エドガー、それをよこせ!」
いつの間にかエドガーの後ろに忍び寄ったレオルドが、かけていた眼鏡を外し胸ポケットにしまうと奴の手からストッキングを引ったくった。
そして、ソイツに向かってパチッと指を鳴らすと、ストッキングは小鳥に姿を変え、開け放たれた窓から外へ羽ばたいた。
「…さて…。では早速“枯れない花”とやらを見せて貰おうか?」
飛び去って行く小鳥を見送ると、レオルドは俺達を振り向きニヤリと笑った。
俺は心の中でエドガーを呪いながら、チョコレートを掴むと奴に叩きつけた。
「痛っ、やったな!馬鹿魔道士!」
奴は洋服に付いたカカオの粉を叩き落とすと、俺の攻撃に反撃できる何かを探す為、ソファの周りを這い回った。
「あれ?何だろう…これ…。」
エドガーは、ソファの下からズルズルと何かを引っぱり出した。
それは、ガーターストッキングだった。
(あのエロ国王、相変わらず執務室に女を引っ張り込んでいるのか…困った奴だな…。)
俺は眉間に皺を寄せると、エドガーが摘み上げたソイツを奪い取ろうと手を伸ばした。
「おい、お前達!待っていろとは言ったが、仕事の邪魔をしろとは言ってないぞ。こら!エドガー、それをよこせ!」
いつの間にかエドガーの後ろに忍び寄ったレオルドが、かけていた眼鏡を外し胸ポケットにしまうと奴の手からストッキングを引ったくった。
そして、ソイツに向かってパチッと指を鳴らすと、ストッキングは小鳥に姿を変え、開け放たれた窓から外へ羽ばたいた。
「…さて…。では早速“枯れない花”とやらを見せて貰おうか?」
飛び去って行く小鳥を見送ると、レオルドは俺達を振り向きニヤリと笑った。