崩れたと思っていた青春の先は
「綾瀬 風雅(あやせ ふうが)さん」
診察室の扉が開き、俺の名前が呼ばれる。俺は「はい」と返事をして、俺と一緒に来ていた母と診察室に入った。
「お名前と生年月日を教えてください」
「…綾瀬 風雅で20××年9月1日です」
看護師さんの問いかけに、俺は答える。看護師さんは、俺に微笑んで先に行くように促した。
診察室に入り、イスに腰掛けた俺は主治医の先生を見つめた。
「…あれから発作は起こしていませんか?」
「はい」
「分かりました。採血も異常はありませんし、薬も変えずに行きましょうか」
主治医の先生が俺に微笑みかけた。俺は、てんかんという脳の病気を持っている。なので、定期的に病院に来ていた。
俺がてんかんの大発作を初めて起こしたのは中学2年生の頃。家で夕食をとっていたら、急に意識を失ったのだ。
「……じゃあ、また次回は――2か月後ですね」
先生は、カレンダーを確認しながら呟いた。その言葉に俺の母は「次は、私だけが来ます」と付け加えた。俺が毎日飲んでいる薬を取りに来るためだ。
「分かっています…次は、6月――になりますけど」
主治医の先生は、そう言いながらパソコンをいじり始めた。
診察室の扉が開き、俺の名前が呼ばれる。俺は「はい」と返事をして、俺と一緒に来ていた母と診察室に入った。
「お名前と生年月日を教えてください」
「…綾瀬 風雅で20××年9月1日です」
看護師さんの問いかけに、俺は答える。看護師さんは、俺に微笑んで先に行くように促した。
診察室に入り、イスに腰掛けた俺は主治医の先生を見つめた。
「…あれから発作は起こしていませんか?」
「はい」
「分かりました。採血も異常はありませんし、薬も変えずに行きましょうか」
主治医の先生が俺に微笑みかけた。俺は、てんかんという脳の病気を持っている。なので、定期的に病院に来ていた。
俺がてんかんの大発作を初めて起こしたのは中学2年生の頃。家で夕食をとっていたら、急に意識を失ったのだ。
「……じゃあ、また次回は――2か月後ですね」
先生は、カレンダーを確認しながら呟いた。その言葉に俺の母は「次は、私だけが来ます」と付け加えた。俺が毎日飲んでいる薬を取りに来るためだ。
「分かっています…次は、6月――になりますけど」
主治医の先生は、そう言いながらパソコンをいじり始めた。
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