あふれる笑顔
咲を寝かしつけてベットから出た俺は

携帯がチカチカと点滅してることに気づいた。

メールの知らせに開くと

知らないアドレスからだった。

目を通すと

『夜分遅くからすみません。
たんぽぽ幼稚園の夏苗です。
彩からアドレスを聞いて、連絡させてもらいました。
了解を取らずに聞き出して本当にすみません。
どうしても、圭哉さんにお逢いしてお話ししたい事が有ります。
都合の良い時間にお電話頂けないでしょうか?』と。

まさに今、俺が連絡を取りたいと思っていた人物だ。

夏苗ちゃんに連絡を取るため

まだ不安定な咲のベットから抜け出したのだ。

直ぐに彰人に連絡を入れ

マンションに来てくれるよう頼んだ。

一先ず親父が仕組んだであろう見合いの話しは伏せて

『用事が出来たが、咲を一人にして家を出るのは心配だから』

と告げた。

俺と同じくらい、咲を可愛いがっている彰人に

見合いの話しのせいでパニックになったと告げると

乗り込んで行きそうだ。

俺ももちろんそうしたいが

その前に色々調べたいこともある。
< 105 / 121 >

この作品をシェア

pagetop