あふれる笑顔
全てがパアになり

ガッカリしている俺と夏苗ちゃんをほっといて

話しは勝手に進んでいく。

「会長のワンマンが我慢できず
今、不信任が決定しました。
よって、退任して頂きます。」

親父が見合いで留守なのを良いことに

兄貴を始め、部下が全て親父にNOを突き付けた。

何の役も無くなり、会社を追い出される親父とお袋は

見合いどころではないと

そそくさと出ていった。

したり顔の兄貴に

「だから、裏を探る仕事をさせたのに。
お前もまだまだだな。
咲ちゃんと結婚して、彰人や洋介君に支えてもらって
少しは俺の助けになってくれよ!
因みに、お前は副社長だからな。
そこで、今回の借りを還せよ!」

言いたいことを言って、出ていく。

「あっ、そうそう!
夏苗ちゃん。
君の彼氏は、俺の大の親友だからね!
俺の次に腹が黒い事を教えといてあげるよ。」

それだけ言うと、本当に去って行った。
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