あふれる笑顔
「洋介。」

出来るだけ低い声を出して睨むも………

「圭ちゃん、お疲れさん!
彩ちゃんもお疲れ!!」と。

と言うことは…………

彩ちゃんも協力者。

………………………女って………怖ぇ~

女優だよ。

「圭ちゃん、ごめんね……………」

謝ることさえ嘘に思える。

「彩、謝る必要ないんだよ!
俺達は、良いことをしたんだから!!
圭ちゃん、今日はなんの日だ?」

今日??

………………………………………???

「さぁ?」

俺の返事に、涙顔の咲。

えっ!?

俺、何かした??

「「圭ちゃん、酷い!!」」

責められてもサッパリだ。

「前に調べた時、咲々ちゃんの誕生日が
4月8日だって記録したんだけど。」

咲々ちゃんの誕生日??

えっ!?

今日って、咲の誕生日か??

………………………………………………「ごめん、咲」

それで週末デートか。

俺が気づけるようにヒントをくれてたんだ。

…………………………………なのにヤキモチとか。

カッコ悪ぃ。
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