あふれる笑顔
咲が思い出にこだわらないのなら……………。

思案していたら

「だったら、居酒屋に行こう。
前に圭ちゃんに怒られてから
先生達との集まりでも
一杯しか飲まないようにしてるし…………。
ずっとゆっくり飲めなかったんだもん。
今日は圭ちゃんと一緒だから、いくら飲んでも良いでしょう!」と

誕生日とは、かけ離れたリクエストをされた。

まぁ、本人がそれで良いのなら文句はないけど。

「じゃあ、行くか。」

もしかしたら、この後ホテルに帰ってからの事を考えて

酒の力が欲しくなったのかもな。

今来たエレベーターを、再び降り

夜の散歩に出掛けた。
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