あふれる笑顔
「圭ちゃん、ご飯は??」

こんな時に呑気にご飯の心配をしてる咲は

ある意味大物だ。

まぁ、ただのアホとも言えるが。

「後で出前でも取れ!」

家に連れ帰るとそのままリビングに連れて行く。

「ここに座れ。」

ソファーを指し示すと

「ちょっと待って。
手洗いとうがいをしてくる。
今日から新学期だもん、風邪引く訳にはいかないもんね!」

最近どうも、ナメられてるような気がする。

前だと『嫌いにならないで!!』としがみついてきてたのに。

「圭ちゃんも手洗いとうがいをしに行こう。」と誘われると

これからキスをすることを考えて……………ついていく。

俺のせいで病気になったなんて言われたくないからなぁ。

俺達は、まだキス止まりだ。

1月の初詣で………色々あって好きだと伝えた。

18歳も年下の彼女に告白するのは…………

正直、かなりの勇気がいった。

実際、咲からは『圭ちゃんって、オジサンだったんだぁ!』と

何とも嬉しくない感想をもらった。

自分の3歳児のクラスの子供たちと自分の年の差が

俺と咲の年の差と一緒だったらしい。

改めて考えると、その感想になったみたいだ。
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