あふれる笑顔
「咲。」

何度俺は、この声で彼女の名前を呼ぶんだろう?

年の差を感じてしまう……。

もしも同じ年頃だったら…………

「お前何やってるんだよ!!」って

ケンカをしていたはずだ。

分別ある大人という言葉が、俺を縛る。

ホントは………

年の差を気にしてるのは………俺だけかもな。

咲は、たまたま出会った相手が18年上だったってだけで。

それでもやっぱり、今日も説教をしてしまう。

オヤジと思われない程度に。
< 7 / 121 >

この作品をシェア

pagetop