あふれる笑顔
「咲、ご飯はどうする?
家の方が良かったら、帰ってから作るぞ。」

疲れきった顔の咲。

このまま食べて、帰って寝るだけの方がいいのか?

それとも、家でゆっくり食べた方がいいのか………。

「う~ん。
あんまり欲しくないんだよねぇ。」

咲の答えに目を丸くして驚くささ。

そりゃあそうだろう。

いつも二人で取り合って食べているんだから。

『わんぱくな小学生か』と

いつも突っ込みを入れているくらいだもんな。

「だったら雑炊でも作るかぁ。
家に帰ってシャワーを浴びてる間に作ってやる。」

洋介に礼を言って帰る用意をしていたら

「ちょっと。」と洋介に呼ばれた。

「咲、ささとちょっと待ってて。」

このタイミングで洋介が呼ぶと言うことは

咲の事だ。
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