駆け抜けて、青春
そんな中、だった。
1人の人の爆笑が響いて、むしろみんなそっちに意識を持っていかれる。
「っは、君、いいね!気に入った!
俺は宮藤 遥斗 (くどう はると)。200m走ってて、こんなでも一応部長だからなんかあったら頼ってね。
じゃあ、練習開始。1年は各自ウォーミングアップして、終わったら俺のところ来て。」
スッと空気が変わるのを肌で感じる。
きっと人を惹きつける天性のなにかを持っていて、自分でも分かっていてそれを効率的に使って生きている。