駆け抜けて、青春
.

そんな中。


「ね、もしかして菊名ゆらさん?」

急に名前を呼ばれた私は条件反射で隣を向いた。
そこにはショートカットで小麦色の肌をした、快活そうな女の子が立っていて。

驚きですぐに喋れなくてこくりと頷くと、彼女は ぱぁっと顔を華やがせた。

もともと顔立ちが良い彼女は、笑ってもやっぱり可愛かった。

「あのっ、私、上月千歳 (かみづき ちとせ) って言います!菊名さん、南中でマネージャーやってたよね?
その頃からお友達になりたかったの…!うれしい…!」
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