緑の風と小さな光 第2部
「それが、ことごとく鎮圧されてしまうんだ。城の前までは乗り込むんだが戦う前にみんな潰される。…何かあるのかな?」
「スヴィアというのは魔法使いか?」
「そんな話しは聞いたことが無い。」
「それなら何だろう?」
後ろを歩くピアリとルルグは、セレ達の話しは聞いていなかった。
ピアリというのがローエンの娘だ。長い黒髪に黒い大きな瞳の愛らしい少女だ。
ルルグはエルグの弟で、10才の少年だ。
キラキラ光る貝殻の様な物がピアリの手にあった。
「いつ見ても綺麗ね…」
竜の鱗だ。前の村で知り合った大地の竜、ジンがくれたものだ。
「表の金色もいいけど、僕は裏の虹みたいな色が好きだな。」
鱗の裏側は真珠貝に似ていた。ルルグはそちらの方が美しいと思った。
「アクセサリーが作れそうね。」
「でもすごく硬いって言ってたよ。」
「魔法のアイテムを造る職人さんにでも頼まないと無理かしらね。」
ピアリ達の会話にエルグが振り返った。
「貴重な物は人に見せない方がいい。今から行く所はな。」
「スザールに行くのか?」
「ああ。ケリをつけなきゃと思っている事がある…先延ばしにしても同じだからな…」
「スヴィアというのは魔法使いか?」
「そんな話しは聞いたことが無い。」
「それなら何だろう?」
後ろを歩くピアリとルルグは、セレ達の話しは聞いていなかった。
ピアリというのがローエンの娘だ。長い黒髪に黒い大きな瞳の愛らしい少女だ。
ルルグはエルグの弟で、10才の少年だ。
キラキラ光る貝殻の様な物がピアリの手にあった。
「いつ見ても綺麗ね…」
竜の鱗だ。前の村で知り合った大地の竜、ジンがくれたものだ。
「表の金色もいいけど、僕は裏の虹みたいな色が好きだな。」
鱗の裏側は真珠貝に似ていた。ルルグはそちらの方が美しいと思った。
「アクセサリーが作れそうね。」
「でもすごく硬いって言ってたよ。」
「魔法のアイテムを造る職人さんにでも頼まないと無理かしらね。」
ピアリ達の会話にエルグが振り返った。
「貴重な物は人に見せない方がいい。今から行く所はな。」
「スザールに行くのか?」
「ああ。ケリをつけなきゃと思っている事がある…先延ばしにしても同じだからな…」