緑の風と小さな光 第2部
「おそらく仕掛人はヴァシュロークだ。どういう理由でこんな事をしたのだろう?」
「さあ…わかりません…。」
「ローエンに訊いてみるとしよう。彼が知らぬ筈はあるまい。」
棺を元に戻した後、2人はヴァシュロークの弟子であるローエンの小屋に直行した。
ローエンの丸太小屋に着くと、タリヤは木の扉を叩いた。
「ローエン、いるか?」
「はい。」
と出て来たローエンは、タリヤの後ろにいるヤールに気付いて驚いた。
「陛下!…何故ここに?」
「久しぶりだな…訊きたい事がある。」
ヤールは、セレの墓を暴いた事、遺体は全くの別人だった事を話した。
「どういう事だ?全て話してもらおう。」
ローエンの表情が固まった。
「…それは…」
「兄様から王太子の衣装を剥ぎ取っただけでも十分に不敬罪に値する。今すぐに投獄されても文句は言えんぞ。黙っているなら更に罪は重くなる。」
「…わかりました…」
国王を相手に黙秘を続ける事はできないとローエンは思った。
世界を変える程の力を持つ『フィズ』という魔法石の事をヤールに話し始めた。
…なぜ造られたのか…
…なぜセレがフィズの宿主になったのか…
「さあ…わかりません…。」
「ローエンに訊いてみるとしよう。彼が知らぬ筈はあるまい。」
棺を元に戻した後、2人はヴァシュロークの弟子であるローエンの小屋に直行した。
ローエンの丸太小屋に着くと、タリヤは木の扉を叩いた。
「ローエン、いるか?」
「はい。」
と出て来たローエンは、タリヤの後ろにいるヤールに気付いて驚いた。
「陛下!…何故ここに?」
「久しぶりだな…訊きたい事がある。」
ヤールは、セレの墓を暴いた事、遺体は全くの別人だった事を話した。
「どういう事だ?全て話してもらおう。」
ローエンの表情が固まった。
「…それは…」
「兄様から王太子の衣装を剥ぎ取っただけでも十分に不敬罪に値する。今すぐに投獄されても文句は言えんぞ。黙っているなら更に罪は重くなる。」
「…わかりました…」
国王を相手に黙秘を続ける事はできないとローエンは思った。
世界を変える程の力を持つ『フィズ』という魔法石の事をヤールに話し始めた。
…なぜ造られたのか…
…なぜセレがフィズの宿主になったのか…