星野くんとの朝時間
1 あいさつ
その境界線を越えるとき、今日も私はドキドキしている。
ただ一歩、廊下から教室に入るだけなのに、私、本條美羽(ほんじょうみう)の心臓は高鳴っていた。
(居るかな、居ないかな)
心の中でつぶやきながら教室へ入る。
何気ない態度をよそおって。
窓際、一番後ろの席に座っている星野くんが目に入る。
(居た!!)
黒ぶちのメガネをかけていて、クールな雰囲気が特徴だ。
2、3呼吸して、思い切って声をかける。
「おはよう」
星野くんが今気付いたように、本に落としていた視線を上げ、私の方を見た。
心臓の音がうるさい。
「あぁ、おはよう、本條さん」
それだけを言うと、再び本へと視線を戻す。
(言えた!今日もあいさつ出来た!)
ただ一歩、廊下から教室に入るだけなのに、私、本條美羽(ほんじょうみう)の心臓は高鳴っていた。
(居るかな、居ないかな)
心の中でつぶやきながら教室へ入る。
何気ない態度をよそおって。
窓際、一番後ろの席に座っている星野くんが目に入る。
(居た!!)
黒ぶちのメガネをかけていて、クールな雰囲気が特徴だ。
2、3呼吸して、思い切って声をかける。
「おはよう」
星野くんが今気付いたように、本に落としていた視線を上げ、私の方を見た。
心臓の音がうるさい。
「あぁ、おはよう、本條さん」
それだけを言うと、再び本へと視線を戻す。
(言えた!今日もあいさつ出来た!)
< 1 / 41 >