星野くんとの朝時間
「うん」

反射的に返事をして、手を振り返す。

それを見たらしい八坂くんが、けげんな顔をして近づいてきた。


「また明日ってなんだよ、来たばかりだろー」


「はははっ」


星野くんは楽しそうに笑っている。

(仲いい・・・・・・)

思わず笑ってしまう。

「何だよ、本條さんもー」

「大輝、リーダーと、古典、見せてもらってたんだよ」

「あ、ずりぃ、オレもオレもー・・・・・・」

「何?何だってー?」

グループでわいわいしながら、星野くんの席の方へと戻っていった。


そんな風にはじまった朝の時間、「また明日ね」と言われた通り、奇跡は終わらなかった。
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