星野くんとの朝時間
3 住む世界
お昼休み、私と千歳は中庭のベンチに座ってお昼を食べることにした。
第一校舎と第二校舎にはさまれた渡り廊下側にはベンチが設置されており、自由に座れるようになっている。
今日は人もまばらだった。
少し蒸し暑い季節になってきたからかもしれない。
ベンチの一つに腰をかける。
「ベンチ、座れてよかったね」
ねー、とあいづちを打ちながら、私は千歳の顔がくもっていることに気づいた。
(元気がない?)
いつからだったのだろう、気がつかなかった。
千歳の雰囲気に、声を発するのがはばかられ、少し考えてお弁当を開くことにした。
左に座る千歳の様子を気にしながら、母親の作ったお弁当を開ける。
大好きな卵焼きと、春巻き。
昨日の残り物ではあるが、いつもなら手放しで喜んでいたものの、こう親友が何か思いつめているような様子だから、浮かれられない。
卵焼きを一口かじりながら切り出した。
「千歳、話って・・・・・・何?」
第一校舎と第二校舎にはさまれた渡り廊下側にはベンチが設置されており、自由に座れるようになっている。
今日は人もまばらだった。
少し蒸し暑い季節になってきたからかもしれない。
ベンチの一つに腰をかける。
「ベンチ、座れてよかったね」
ねー、とあいづちを打ちながら、私は千歳の顔がくもっていることに気づいた。
(元気がない?)
いつからだったのだろう、気がつかなかった。
千歳の雰囲気に、声を発するのがはばかられ、少し考えてお弁当を開くことにした。
左に座る千歳の様子を気にしながら、母親の作ったお弁当を開ける。
大好きな卵焼きと、春巻き。
昨日の残り物ではあるが、いつもなら手放しで喜んでいたものの、こう親友が何か思いつめているような様子だから、浮かれられない。
卵焼きを一口かじりながら切り出した。
「千歳、話って・・・・・・何?」