星野くんとの朝時間
翌日。

寝ぼけまなこでベッドから起き上がり、制服に着替えた。

ちらりと机の上の時計を確認する。


(そうだ、今日から電車一本遅らすんだった―・・・・・・)


いつもの倍以上は時間をかけて準備をし、登校する。

千歳とは最寄り駅のホームで待ち合わせて落ち合った。

「おはよ、美羽」

「おはよー、ちーちゃん」

千歳は何だか楽しそうである。


(よかった、ちーちゃん、楽しそう)


そうして一緒に教室まで登校する。

もうすでに多くの生徒達が登校してきていた。

もちろん星野くんも居る。

窓際の星野くんとは、入り口の席からは離れすぎていて、人が多いくいる今、あいさつすることはできない環境だった。

また、星野くんグループには他クラスの女子が遊びに来ていた。

肩の高さに髪をシュシュでひとくくりにしている。

(あ、この前の朝、教室をのぞいてた女の子だ!)

あの子は星野くんを見ていたんだ。

ちらりと見ると、星野くんは楽しそうに笑っていた。


(私、別に、関係ないし)


「あ、おはよう、本條さん」

< 18 / 41 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop