星野くんとの朝時間
教室の真ん中あたりにいた柳さんが気づいてあいさつをしてくれた。
「おはよう」
(いい人だー・・・・・)
住む世界って何だろう。
そりゃ、仲良く話すグループはいくつもできてるけど、同じクラスメイトじゃない。
そんな風に思い始めていた。
「今日、早くないんだね」
考えごとをしていると、柳さんが近くに来て話しかけてくれた。
「うん、電車一本遅らそうかと思って」
「そっかー、早かったもんね、今まで」
私の返答で満足したのか、柳さんはひらりと短いスカートの裾をひるがえし、教室の中ほどにいる自分のグループへと戻っていった。
私は自席につき、教科書とノートを机の中へと入れ始める。
気にしないようにしても、楽しそうな話し声はイヤでも耳に入ってきて、思わず星野くんのグループを見てしまった。
他クラスの女の子が花のように笑っている。
星野くんグループに居ても見おとりしない華やかな女の子だった。
(きっと・・・、あぁいう可愛い子と付き合うんだろうな)
「おはよう」
(いい人だー・・・・・)
住む世界って何だろう。
そりゃ、仲良く話すグループはいくつもできてるけど、同じクラスメイトじゃない。
そんな風に思い始めていた。
「今日、早くないんだね」
考えごとをしていると、柳さんが近くに来て話しかけてくれた。
「うん、電車一本遅らそうかと思って」
「そっかー、早かったもんね、今まで」
私の返答で満足したのか、柳さんはひらりと短いスカートの裾をひるがえし、教室の中ほどにいる自分のグループへと戻っていった。
私は自席につき、教科書とノートを机の中へと入れ始める。
気にしないようにしても、楽しそうな話し声はイヤでも耳に入ってきて、思わず星野くんのグループを見てしまった。
他クラスの女の子が花のように笑っている。
星野くんグループに居ても見おとりしない華やかな女の子だった。
(きっと・・・、あぁいう可愛い子と付き合うんだろうな)