星野くんとの朝時間
(八坂くんだ・・・・・・)

そして二人は星野くんの席に集まり、時を同じくしてクラスメイトたちが堰を切ったように登校し始めた。


(もっと、話していたかったな・・・・・・)


パニックになっていた心は静まり、落ち着いてきた。


(奇跡、おわっちゃった・・・・・・)


教科書を机の中にしまいながらもんもんとする。

しかし、ぶんぶんと首を左右に振り、思い直す。


(あいさつできることが奇跡。明日もちゃんとあいさつしよう!)


気を取り直したら、今日のことはプレゼントみたいなものだと思えてきた。


いい一日になりそう、そう思って一日が始まった。

< 7 / 41 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop