ガラスの靴は、返品不可!? 【後編】
「――ということで、ニセ秘書は、女性社長とつながってると思うの。心当たりない? 女性の……」
それまであったことをかいつまんで説明して。
なんとなくドヤ顔になってしまいながら、彼を見る、と…………あれ? なんか、……眉間にしわが……え?
彼、不機嫌?
「えっと、ライアン……?」
なんで? って。
不満が顔に出たんだと思う。ライアンの指が、私の頬をむにっとつまんだ。
「いひゃい」
「そんなカワイイ顔してもダメ。怒ってるんだからね」
いや、この顔のどこらへんが可愛いのかわからないけど。。
「どどどうして? 私、頑張ったのに……」
褒めて、とは言わないけど……でも……
「あのね飛鳥、僕は君をそういう危険な目に遭わせたくなくて、君から離れたんだよ? なのに君から危険に突っ込んでいってどうするの?」
「でっでも別に、全然危ないことなんてしなかったわよ。病院の敷地うろついただけだし」