ガラスの靴は、返品不可!? 【後編】

その後、みんなでカフェに移動。


ゆっくりお茶しながら、

「はい優羽ちゃん、チーズ」
「ちーじゅ」

小さな手でたどたどしくブイサインを作る優羽ちゃんと念願のツーショット撮影も果たした。(ライアンへ、「ラブラブです♪」って送信してやった)

以前よりぐっと仲良くなれた小さな天使のおかげで、随分癒された気がする。
子どもの笑顔ってすごいな。


「ええっライアンの喧嘩に巻き込まれちゃったんですか?」
「そうなんです。まるきり知らない奴なのに、ですよ?」


今日は飛鳥さんの質問、なんでも受け付けますよ。

拓巳さんのそんな言葉を真に受けて。
調子にのって、ライアンと出会った時のこと――彼の友達だと勘違いされて、因縁をつけられたらしい――や、大学時代について質問を重ね。


楽しい時間は、あっという間に過ぎていった。


やっぱり今日、外出して正解だったな。

家で彼の帰りを待つばかりだったら、きっとストレス感じちゃってただろうから。

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