ガラスの靴は、返品不可!? 【後編】


「私たちも行こっか」


弾む足どりで歩き出そうとした私を、
「飛鳥」
ふと、甘い声が呼び止めた。


「誓いのキスが、まだだよ」


ねだるような眼差しにジワリと痺れる体はもう、彼の腕の中。


「愛してるよ、永遠に」

「私も――んっ……」


今度こそその唇を受け止めながら、うっとりと目を閉じる。



今この瞬間、私はきっと、世界一幸せな花嫁だ。
そんな確信に、満ちながら。



◇◇END◇◇


最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!
この後、皆様への感謝の気持ちを込めてささやかなSSをアップしています。
よろしければもう少しだけ、お付き合いください。
まわりみち
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