只今、愛の診察中につき。



少女姿のおばあちゃんは困ったようにそう言って。

「おばあちゃん……。でも、わたしっ…!」

わたしはそんなおばあちゃんにすがりたくて甘えたくて。

「響ちゃん。頑張って生きるんだよ。幸せになるんだよ。幸せになれるから、大丈夫だよ」

優しい声で、その小さな手でわたしの頭を撫でて。

すると、意識がどんどん薄れていった。

「響ちゃん。わたしはずっと響ちゃんの傍にいるからね。姿は見えなくてもいつでも、傍にいるからね」

にっこり笑って手を振るおばあちゃん。

どんどん距離が遠退く。

待って。まだ、訊きたいことが沢山あるの。

待って。待って、おばあちゃん。
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