只今、愛の診察中につき。
ど、どうしよう!免許は持ってないし
保険証は要さんに預けっぱなしだしっ。
わたしが慌て始めると銀髪のひとは
「…申し訳ありませんが、年齢を確認するものがないとちょっと…」
「えっと、わたしっ!あのっ…」
「…響?」
どうしようとパニックになりかけたとき聞こえて来たのは救いの神の声。
「か、叶ぅー!!良かった!いたぁー」
びゃあーと泣き出したわたしに直ぐ様近寄ると
「どしたぁー」と頭を優しく撫でてくれた。
「この娘、叶の知り合い?」
「あぁ。コイツが響」
「えっ!!この娘が叶の…」
「ばっ!言うなって!!」
なぜかわたしの名前が出ただけで驚く銀髪のひと。
「…叶?」
「っ、何でもねぇからあんまジロジロ見んな!」
さっきのわたしよりも酷い慌てっぷりだなぁ。
一体なんだっていうんだろうか。。