只今、愛の診察中につき。

「叶、わたしやっぱり帰…」

「叶、お前今日はもう上がれ」

え!

「…いいンスカ?」

「その代わり、特別な夜にしろよ?」

は?

ニヤニヤしているテンチョーさんと叶の会話の意味が全く解らないけど、叶はなんでか顔を真っ赤にさせている。

「かなう…?」

不安気に叶を見上げると目が合って、そうしたらますますその顔を顔を赤らめた。

なんなんだ…?

「なっ、何でもねぇよっ!響は気にすんなっ!なっ!?」

「う、うん…」

「響っ、俺んちでメシ食ってけよ!俺の得意料理ご馳走してやるっ」

…そう言えばお腹ぺっこぺこだ。

叶の家なら、安全だよね…。

「…うん。じゃあ、そうしようかな」

「おし!じゃあスーパー寄って帰ろうぜっ」

「うんっ」

帰り支度してくるからちょっと待っててなって言って叶はお店の裏に行ってしまった。

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