只今、愛の診察中につき。
「好きだっ…!俺は、ずっとお前が好きだった。お前しか見てこなかったぐらいお前がっ…!!」
叶は、泣きそうだった。
いや、泣いていたのかも知れない。
泣きながら、わたしのシャツのボタンをプツプツ外し、ブラのホックを外し、「わたし」を初めて見た。
叶が泣いていたのはきっと、
その時、わたしが泣いていたからーーー。
自分が何を思って泣いたのか、覚えていない。
要さんへの罪悪感からなのか。
叶ともうただの幼馴染みには戻れない哀しさからなのか。
それとも、自分自身に対して絶望したからなのかーー。
わからない。もう何もかもわからない。
そう考えているうちにも男と女の行為は止むことなく、わたしを揺らし続けた。
「あっ…ふ、ん…っ!」
わたしへの恋情を容赦なくぶつけてくる叶に、わたしは甘い声が漏れるほど彼のそのままを受け入れていた。