只今、愛の診察中につき。
カツンカツンとアパートの階段を降りて
細い裏道を出て大きな交差点のある先にコンビニがあるのを見付け、横断歩道の信号が青になるのを数人の歩行者と共にぼんやりと待つ。
…要さん、今頃どうしているかな。
もうわたしは愛想尽かされているよね。
もしかしたら昨日は、凛花さんとーー
叶に抱かれたばかりだと言うのに考えることは要さんの事ばかり。
ブンブンと首を横に振って要さんの事をなんとか考えないようにする。
ーーそうしているうちに信号が青に変わり
周りが一斉に横断歩道を渡りだし、それに気付いたわたしも遅れながらも慌てて渡ろうと小走りに駆け出した。
その瞬間。