只今、愛の診察中につき。


「「ワンッ!!」」

2匹のゴールデンレトリバーが尻尾をこれでもかとブンブン振ってわたしにその大きな身体を擦り寄せてきた。

「…可愛いっ!!!」

よく、動物とか興味なさそうとか何故か言われるわたしだけど、そんなことなくて動物大好きで。

特に犬に対してはすぐにメロメロになっちゃうくらい好き。

「ふふっ、2匹とも響ちゃんのこと気に入ったみたいね。響ちゃん、こっちの少し大きい方がオスの「ロウ」で、ロウより少し小さいのがメスの「サラ」よ。良かったら仲良くしてあげてね」

「勿論です!ロウとサラかぁ。素敵な名前。宜しくね、ロウとサラ」

ギブスがまだ取れてないので左手で1匹ずつ優しく頭を撫でると、2匹は気持ちよさげに目を閉じた。

…ああ、きゅんきゅんが止まらない。

< 155 / 184 >

この作品をシェア

pagetop