只今、愛の診察中につき。
「あのっ…!要さんは、いったいどこでわたしをーーっ」
「ごめんなさいね。詳しいことはわたしも知らないのよ。あのこ基本的に秘密主義だからいくら聞いても話してくれなくて…」
「っっ…、そう、ですか…」
クッと唇を噛む。
要さん。あなたは一体いつどこでどんなわたしを見て好きになってくれたんですかーー。
「響ちゃん…」
「…すみません馨さん。少し、休んでもいいですか…?」
「え、ええ、勿論!ごめんなさいね、疲れたでしょう?ゆっくり休んで?」
そう言うと優しく車椅子を押してくれて、部屋まで連れていってくれた。
「自分でベッドに横になれる?」
「はい、大丈夫です。ありがとうございます」
「それじゃあ、ゆっくり休んでね。夕飯時になつったら声かけに来るわね」
そう言って馨さんは部屋を出ていった。
わたしは倒れ込むようにベッドへダイブ。
疲れたけど、眠気は全くと言っていいほどなくて、ただ、ひとりになりたかった。