只今、愛の診察中につき。
海沿いの一本道をテクテクと目的地へと歩を進めて行くと、途中ですれ違う老若男女、色んな人から声かけられる。
ここは人口300人ほどの小さな離島。
わたしはいま、ここで暮らしている。
愛する旦那様とともに。
10分ほど歩いて、目的地のこじんまりした建物に到着して、そこの裏口からそっと中へと入る。
そして、休憩室として使っている部屋に入るなりいきなり誰かに抱き締められた。
『誰か』なんて、わかりきっているけど。