只今、愛の診察中につき。

「そんなのっ…!わたしは、わたし…はっ…」

もうとっくに要さんに溺れている。

「それにしても殺意がわくなぁ。響の体をアイツが知ったなんて」

ハッとして要さんを見上げれば、狂気漂う表情で遠くの何かを見据えていた。

やっぱり、知っているんだ。

「要さっ…」

「…覚悟してよ。響。暫くは寝かせないから」

「っ!」

要さんの妖艶な笑みを目の当たりにして、もうどうしていいのかわからない。

寝かせないって、やっぱりそういうこと…っ。

「で、でも、わたし、まだ怪我がっ…!」

「そんなのどうにでもなるよ。アイツに抱かれたままの体でいられる事がもう耐えられないんだ」

要さんの色気にあてられて、言われたわたしだけじゃなくて、近くにいて会話を聞いていただろう女性グループも顔を赤らめて要さんに見惚れていた。
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