只今、愛の診察中につき。

「えっ、先生料理出来るんですかっ!?」

「独り暮らし、なめんなよ?」

イタズラにくしゃって笑う先生に思わずドキッとしてしまった。

…病院では、決して見れない笑顔だ。

「…お風呂、いただいてきます」

なんだか落ち着かなくて、スススッとお風呂場へ移動した。




お風呂場も広くて綺麗。

水垢もひとつもない。つるぴか。

先生は綺麗好きなのかな。。

なんて思いながら余裕で脚を伸ばせる浴槽に浸かっていると、先生がいきなり「湯加減はどう?」とドア越しに聞いてビックリしたり。

わたしの為に買ってきた。と言っていたシャンプーとボディーソープの香りと泡立ちがメチャクチャ良くて興奮したり。

お風呂上がりにはフカフカのバスタオルが用意されていて、ヘアオイルもドライヤーも高価そうな代物だとすぐにわかった。

だって、ヘアオイルは美意識高いモデルがよくテレビや雑誌なので紹介されている物だったし、
ドライヤーも某有名美容師が推してる物だったから。

気を休める為のお風呂だったはずなのに
興奮するだけだった。


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