只今、愛の診察中につき。


……夢を、見ていた。

今は亡き、祖母の夢。

両親に愛されなかったわたしを愛してくれた祖母


この眼のせいで小さな頃から周りから薄気味悪がれていた。

わたしを虐めた子はなぜか後になって悪いことが必ず起きていたから、いつしか虐めてくることもなくなって、まるでわたしは存在していないかのように扱われるようになっていった。

孤独だった。

その孤独を唯一癒してくれたのが祖母だった。

祖母はわたしの蒼い眼を見ても気味悪く思うことも、怖がることもしないで

「響ちゃんの眼は、綺麗だねぇ。まるで宝石のようだ」

と、誉めてくれていた。

「こんな眼いらないよっ」

と、わたしがどんなにこの眼を嫌っても

「その眼は唯一無二のものだよ。大切にしなさい。大切にしていれば、きっと、良いことがあるからねぇ」

そう言っていつも頭を撫でてくれてた。


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