只今、愛の診察中につき。

わたしには2年間、結婚を前提としたお付き合いをしていた人がいた。

容姿こそ普通だったけど
真面目で人当たりもよく、しかも高学歴に高収入。

何よりわたしは心から彼を愛していたのに…

親がわたしの過去を彼や彼のご両親に話したせいで
あっという間に結婚の話は白紙になった。

過去に犯した過ちは、確かにわたしが悪いんだけど
その膨大な失望感と、自分への苛立ちから
その頃から腕を傷付けるようになったんだと思う。

その事がなぜかすぐに会社中に広まり
流石に居づらくて、依願退職をして居酒屋のバイトで腕を隠しながらうまいこといっていたのに

…最終目標まで、あと少しだったのに。

あー、アルコール飲みたい。

< 3 / 184 >

この作品をシェア

pagetop