只今、愛の診察中につき。


「ふ…ぅっ……!」

傷付けたい衝動がおさまった代わりに押し寄せて来たのは、大粒の涙。

そんなわたしの背中を先生は優しくポンポンと叩いてくれて……。

そのあとはもう、幼子のように先生に抱き着いて泣きじゃくった。
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