sweet story
家に帰り、セーターかカーディガンか分からないものを見てみると
胸の辺りに堂山と書いていた。

ほんとはやさしいんだ・・
起こしてくれればよかったのに。。

明日学校で渡すことを決め、床に付いたのであった。。








学校に行くと、堂山の姿はなかった。



昼休みに秋山を誘って昼ごはんを食べていると、

[最近仲良いね。]

[誰と??]

[お前と堂山。なんかあったの?]

[なんでもないけど、好きになったかも。。]

秋山はご飯をのどを詰まらせて、
自分の背中をたたいた。

明らかにあせっていた。


[ごめんごめん。。大丈夫か?]

[びっくりしたよ。物好きもいるもんだな(笑)]

[何だよ、その言い方!!けどまあ、そうなんだけどね。。]



いつしか秋山は、
ケースケの相談相手になっていた。




[あいつさ、いじめられてんじゃん?それなくしたいんだけど・・]


秋山は分かったという風に腰を上げて、


[堂山へのいじめ俺が何とかしてやるよ。。]

[お前そんな出来んの??]

[一応、学級委員ですから(笑)]


今まで彼は普通の生徒とばかり思っていたが、







そうではなかった。





それから、秋山とはいろんな話をした。

武術を習っているだとか、
クラスはだいたい仕切っているとか、

話中ずっと彼は笑っていた。
それが逆に恐ろしく感じた。



僕はそんなやつに話してしまったらしい。


大丈夫かよ


しかし、ケースケの中ではかけがえのない
友人の一人になりつつあったのである。
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