sweet story
ポタッ・ポタッ・・・ポタポタッ
へっ?
ほっぺたに水滴が落ちてきた。
[心配っ・したん・・だからっ・・]
百合の頭をなでなでする。
細かい髪の毛は心地よかった。
百合は震えている。
抱きしめたいほど愛らしい。
心地よい時間は長くは続かなかった。
体のあちこちが悲鳴を上げてきた。
[立てる??]
そういうと百合は肩を貸してくれた。
図書館に戻り、ソファに横になった。
[今日は一緒に帰ってくれないかな?]
百合の突然の言葉に耳を疑った。
どうしたの?
何で??
いろんな事が頭をよぎったが、
まあ、あんなことがあった後だしなあと感じた。
[百合って男の人とあんまし話したことない?]
うなづいた。。
[苦手意識?]
[何を話せばいいかわかんない。]
[俺は平気??]
[どっちでもいいでしょ!!もう元気になったんだったら、帰るわよ!]
うまく質問を流された気がした。
二人は暗くなった外を見て、寄り添うかのように並んで帰った。