sweet story
[ごっごめん]
そういうと荷物を持ち、僕は図書館から出て行ってしまった。
帰りながら俺の馬鹿野郎・・と後悔した。
勇気がないことを後悔した。
何より終わりがこんな感じのおわりで後悔した。
こうして最後の学校は終わったのだった。
もう引越しの準備は出来ていた。
朝、引越しのトラックに乗り込み、助手席でボーっとゆりのことを考えていた。
百合誰好きだったんだろ?
秋山かな?あいつもててたもんな。わかんないけど(笑)
ボ~っとしているとサイドミラーに人影。
目をこする。
ゆっ百合?
降りると、走って彼女の元に、
[ごめん。]
怒っている。。絶対怒っている。
[バカッ。]
あれっ・・
顔を見る。
我慢していた。涙を見せまいと・・
[バカッ!]
[ごめんな。]
百合の
百合の目から
涙が・・・・・
僕はその瞬間、彼女を抱きしめていた。
[ほんとごめんな。]
彼女は温かくすごく軽かった。
背が小さくかわいらしかった。
強く抱きしめると折れてしまいそうになる。
繊細で凛と泣いていた。