sweet story
助手席に乗り込み、すぐにトラックは出発した。
次の高校までの景色を楽しもうと、外をみていると
大きな橋にさしかかったとき、秋山がたっていた。
秋山はただ笑顔で立っているだけだった。
それは、またどこかで。といっているようだった。
景色を見ていると、百合にもらった紙袋があるのを思い出した。
楽しみにあけていると、そこにはミサンガと紙切れが入っている。
とりあえず、ミサンガを腕につけ紙切れをみると、
[ 私は話も、ろくに出来ないし、
かわいくもない、
誰かに支えてもらわなきゃだし、
泣き虫です。
けど、あなたと落書きを消したあの日から、
あなたのことが、
好きでした。 ]
僕はミサンガを握り締めた。
目がかすんでくる。
ほほを伝うそれは、何回拭っても出てきていた。
助手席にかかる風とオーディオから聞こえる音楽とともにやむことはなかった。
トラックは次の町へと走っていった。。。。