sweet story
彼女は突然に
[あっち行ってて!!]

[何で急に?]

[早く!!いいから。]


あせっていた。
怒っていた。




今にも泣き出しそうな声で・・・
今にもくじけそうな声で・・


僕はわけも分からず図書館の外に連れて行かれた。

ドアを閉められ、彼女と僕の間にはドア一枚分の距離しかなかった。。



[ひっく えぐ  ひっく ・・・・・]



泣き出した。。。



こういうときはどうすればいいのか分からなかった。。
抱きしめてやればいいのか?
黙って待っているべきなのか?


幸いドアに助けられた。



泣き止んだ。。。


時間が凄く長く感じた。
呆然と立ち尽くしていた。。



[入っていいよ。]

入るとそそくさと作業を始めた。




いろんなことを考えた。
いろんなことを話そうとした。



彼女の一生懸命な顔はその全てをさえぎり、
僕が彼女、いや、百合に好意を抱いてることを
教えてくれた。





百合が好きだ。。


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