きみと一から始める私
「っだ、だめだよ椎名くん!委員長ほかの仕事で忙しいんだからっ」
「そうそう!先生も次々仕事任せて分かってないよね!?」
「ほんと吉田気遣えないよねぇ、斉藤さん!?」
「え、あ、はい!?」
一斉にこちらに視線が集まって、肩がビクリと跳ねる。
「斉藤さん忙しいもんね?校舎案内うちらが変わってあげるよ?」
「そうだって!今日うちらちょうど暇だからさ〜、ね?」
みんなの目が、"変われ"とビシバシ訴えかけてくる…!
まぁ、その方が私にとっても好都合なんだけどさ。
「じゃあ皆さんにお願いし」
「んー、でも俺、斉藤さんがいいんだけど」