きみと一から始める私
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「うわー、広いねこの学校!」
「そう、ですね」
放課後。
約束通り校舎案内のために人も疎らになった校舎で肩を並べて歩く私と椎名くん。
隣に立たれるとやっぱり背が高くて、身長150センチちょっとの私からすると見上げないといけないくらい。
…ていうか、そうじゃなくて。
どうしてこんなことになってしまったのでしょうか。
いくら先生に言われたからって、私じゃなきゃいけない理由なんてないはず。
絶対他のみんなにお願いした方が楽しいし、私だってこんな目をつけられそうなことしたくないのに…!
それに普通、こんな地味女と好き好んで一緒に歩く人、いないって。