愛を知らない私を愛して







「いい子」




ポンポンと頭を叩く渚くんに私は抱きつきたくなってしまう。




でもこうやって心の中で甘えたいって思っても行動に表せないんだよね……




「さ、じゃあ着替えるわ」



「あ、うん!」




渚くんはよっとベッドから立ち上がって洗面所へ向かった。




……今までもずっとそうだった。




本人目の前にするとうまく甘えられない。



自分からキスなんてもってのほか。




さっきみたいに本人が寝てたら大丈夫なんだけど……








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