愛を知らない私を愛して
「あははっ、どんだけ仕事に追い込まれてるのよ。ほら、もう夕飯だよ。窪田さんと準備して私たちの部屋においで」
「……はい」
藤井サブはそう言ってパタンっとドアを閉めて出て行った。
「……よく寝てたね、依茉ちゃん」
「昔から1人になるとつい……」
「たしかに、俺が風呂入ってる時とかいっつも寝てたもんな」
渚くんはそう言ってはは、と笑った。
「寝てたら起こしていいからね」
「やだよ、気持ちよさそうに寝てるのに。ほら、藤井さんたちの部屋行こう」