愛を知らない私を愛して








渚くんはぽん、と私の頭に手を置いてそう言った。




「……うん」




……優しい。




「てか依茉ちゃん」




「ん?」




「俺、この格好でお兄さんに会いに行って大丈夫?」




渚くんは心配そうに自分の浴衣姿を眺めそう聞いた。




「みんな浴衣だし大丈夫だよ、依智兄には結構渚くんのことも話してるし絶対に平気」




「……大事なプレゼンより緊張するわ……」




「あははっ、レアな渚くんだ」









< 218 / 392 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop