愛を知らない私を愛して
第3章
未練
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夏もあっという間に過ぎ秋になった。
渚くんからは本当にあの手紙だけで、なにも音沙汰はなかった。
スマホも変えたのか、メッセージも消えて電話番号も繋がらなかった。
会社の前に行っても、会うことはなかった。
「……藤井サブ」
「ん?」
「……私、もう渚くんに会えないんですかね」
「……依茉……」
私がボソッとそう言うと藤井サブは気まづそうな顔をした。