愛を知らない私を愛して








「でも過保護な依智くんは平気なのー?」





藤井サブが隣で黙々とご飯を食べてる依智兄にそう聞いた。




「……平気じゃないけど……依茉が決めたことなら応援する」




「依智兄……」




依智兄の意外な言葉に私は驚いた。




絶対、反対すると思ったのに。




「でも芸能界なんて怖いところなんだから、何かあれば絶対俺に言いなよ! 依茉はすぐ自分で解決しようとするから……」




「うん……分かってる、ありがとう」




いつもは過保護な依智兄が鬱陶しくてしょうがないのに今日はすごく安心した。




「まあ……頑張れ依茉」




「ほんとになにかあれば私たちに相談してね」




そう言う2人は本当に心強くて私も自信が湧いてきた。










< 339 / 392 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop