愛を知らない私を愛して
「もちろん!」
「はは、じゃあ先方には伝えておくから。コンセプトは初恋の感じらしい。よろしく!」
海崎さんはそれだけ伝えて部屋を出て行った。
「初恋か……」
そう呟く快。
「快の初恋っていつなの?」
私は興味津々に快に聞いた。
「初恋な……高校生だな」
「高校生!? 遅くない!?」
「初恋っていうか初めて本気に好きになった人」
少し照れる快に私まで少しこそばゆくなる。
メニュー